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学生特例で未払い分の年金、払うべき?

年金事務所から突然届くハガキ。

中を開けると

「サササ サササ サササ サササ…」の文字と、右下に80万の金額。

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はい、国民年金保険料追納の案内です。

「サ」は学生納付特例を表す記号。

 

在学中で納付が猶予になっていた年金、その額82万円!

院卒ということもあり合計で4年半、払っていませんでした。

う~ん。。。高すぎる。

年間18万円台なので、4年大卒の人は40万くらいですかね。

これは10年以内であれば、さかのぼって納めること(追納)ができますというお知らせで、「催告状ではありません。追納希望の方は申込みをしてください。追納すると、年金額が増えます」と書かれています。

 これ、払わないとどうなるのか?

20代で60歳以降のことを決めろと言われても難しいですが、10年のタイムリミットがあるので、調べてみました。

 

追納しないと、いくら減るのか?

追納しなくても、将来年金がもらえることには影響ないですが、満額で支払った人よりも、もらえる額が減ります。

40年間全納した場合は、貰える国民年金は誰でも年額78万円

年金額は毎年改定されるので確定はできないですが、現状で考えると私の場合、追納しないと年額69万くらいの受給になるので、年間9万円、月7500円くらい減りますよという感じ。

(大卒の場合は月3200円前後のマイナスですね)

つまり、年金を9年以上受給するなら、追納しておいたほうがお得ということ。

 

追納で、税金が軽くなる

ただ、上記に加えて追納にはもうひとつメリットがあり、所得税・住民税として引かれる分に、追納した保険料を一部使えるので、実質は7年以上の受給でトントンになるくらいですかね。

 

・・・さて、この数字と現在の家計状況、今後のライフプランを想定して、最適な方法を考えます。

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結論

経済的に余裕がある人であれば勿論払ったほうがいいですが、追納することで生活に支障をきたす人や、奨学金の返済が残っている人などは、無理して払わなくても良いかと。

私はこのままタイムリミットを迎えることになりそうです。今のところ。 

人生100年時代と言われる現在、7年以上受給する可能性は高く、確かに追納した方がプラスにはなりそうです。

ただ、ほぼ貯金なしで24歳で社会人スタートした者として、若いうちの82万は結構重要です。

生活費、結婚、子育て、自己投資などを考えると、ある程度の現金は手元にあったほうが安心ですし、

住宅購入の場合は少しでも頭金を増やした方が、ローンの利息分の返済総額も減ります。

 

少ない受給額で暮らしていけるの?

まあ私は今のところ、年金がどうとかに関わらず、定年退職後も70くらいまでは何かしら働きたいなと思っています。

また、基礎年金、厚生年金いずれも、受給開始を最大70歳まで繰り下げることができ、繰り下げ期間に応じて、貰える年金が最大で42%まで増額します。

(その場合、私は年額98万くらい)

何かしら仕事での収入、確定拠出年金、投資で得たお金で60代を過ごし、70歳くらいから年金を受給することで、受給額を増やし、長生きするリスクに備えるというプランを考えましたが、どうでしょう。

また、60歳以降も働き続けて厚生年金に加入していれば、もらえる年金は増えます

ただ、国民年金のほうも60歳以上で任意加入して年金の増額は可能ですが、こちらは厚生年金加入者は対象外なので、フリーランスになった場合ですね。

いずれにしても、60歳以降の行動次第で、増額はできます。

 

もちろん、納税が国民の義務であることは重々承知ですし、年金は若い世代が高齢世代を支えるものです。

ただ、大学進学率が50%を超え、男女平均で95%が60歳以上まで生きるこの時代、

20代前半の学生だった数年間分を、60代でも働くことで相殺する、という選択肢も良いのではないでしょうか。

 

それにしても、年金のこういう制度について、20歳以前に学んだ記憶がなく、気付いたら支払い義務が発生していました。

学校教育で絶対にやったほうがいいと思うのですが。

 

ということで、これ無理してでも払わないといけないの!?老後暮らしていけないの!?という漠然とした恐怖で行動する前に、冷静に計算して将来をイメージしてみることで、不安感がなくなったという話でした。

 

正直、今回調べてみて感じたのは、国民年金ってこんなもんなのか、ってこと。^^;

厚生年金しっかりもらうためにも、お仕事がんばりますか~